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『農業と経済』2018年10月号

今号の連載原稿がそろって一息ついていたところ、夏の甲子園大会での秋田県立金足農業高校の決勝戦敗北を知りました。
 『農業と経済』の担当としては、全国ニュースに出てくる「農」という文字には必ず反応してしまいます。
 決勝戦で立ち向かった大阪桐蔭は、全国から精鋭が集まる私立の強豪校。一方、県立の金足農業高校は秋田大会から決勝までナインの交代なし。強敵に裸一貫で立ち向かう姿に、だれもが応援してしまうことと思います。
 秋田県勢の103年ぶりとなる決勝進出に、地元は大いに沸き上がったことでしょう。手もとの日本農業新聞では、選手を支えたのは宿舎で食べた地元産「あきたこまち」だということ等、連日さまざまなニュースが一面に取り上げられました。
 このように郷土愛を育み、思いを集める高校野球ですが、今年の酷暑の炎天下で、野外でのスポーツは危険な水準でした。地方大会が連日38度を越えるという異様な暑さに見舞われていた京都では、試合時間をずらす措置がなされ、ナイターで試合がおこなわれました。第3試合を16時、第4試合を18時半開始としたのです。
 それでも全国で選手や応援団の熱中症等の搬送は頻出していたようです。気候変動が加速していく現代では、全国大会でもこれまでには考えられなかった事態への迅速な対応が求められるでしょう。
 そのほかにも、投球数の多さも問題視されています。甲子園で投げすぎた結果、プロ野球に入ってからの投手生命が損なわれることは以前から問題となっています。投球制限についてのさらなる議論が待たれます。
 決勝試合の後、甲子園の上空に虹がかかったそうです。つい感動で締めくくりたくなりますが、いろいろな問題があることは確かで、未来の球児のために解決していくべきです。(K)


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次号、『農業と経済』2018年11月号は10月11日発売です!
特集「 農業における知財と権利――産地振興から遺伝資源まで」
1 国内産地振興に向けた農業知財の管理
2 農業遺伝資源の管理と利用――遺伝資源は誰のものか?

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