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『農業と経済』2017年1・2月合併号

アメリカの大統領選で、トランプ氏が選出されました。ジャーナリストの木村太郎氏はこの結果を予想していましたが、大方の報道はヒラリー候補が選ばれるであろうと予想していたので、驚かれた方も多かったと思います。イギリスのEU離脱(Brexit)の結果も「驚き」でしたが、いずれも投票者の半数ほどはこの結果に票を投じたわけなので、「驚き」はあくまで報道ベースともいえます。足腰が弱っているようにみえる現在の報道を鵜呑みにすれば、まだまだこれから「驚く」ことも起こるでしょう。
 世界では経済格差が広がり、ごく少数の富裕層に富が集中しているのですから、富裕層以外の人たちは明らかに増え続けています。これまでの政治・経済の延長線上の選択肢と、それを変えようという選択肢があれば、後者に数が集まるのは当然予想できることでもあります。
 しかし、トランプ氏が大統領となり、安倍政権が延長され、プーチン大統領がその横に並ぶ姿を想像すると、それぞれ違う主張をしているはずなのに、なにか共通する同質の危険性を感じるのはわたしだけでしょうか。大統領選もBrexitも、変革を求める声は、どうも少し違った受け皿に流れていっているように思えます。この流れが堰をきるようなことになれば、たいへんな奔流となる可能性をもっています。
 今回特集で取り上げられた若い農業経営者のもつ「新しさ」は、こんな危うい時代でも、確かな生き方があると語っています。農業によって、自らのよって立つ現実をまさに地に足のついたものとし、自分の手で自分の生きる場所を作りだしているという、現代の都市生活にはない実感を伝えてくれます。これまで農業は子どもに継がせたくないという農業者が多かったように思いますが、新しい農業者は、自信を持って自分の子どもたちにその道を奨めるのではないでしょうか。彼らが農業とともに生きる理由は、「希望」なのだと思います。
 2017年がみなさまにとって希望あふれる年になりますように。(R)

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