ホーム > 地域研究 10巻1号

地域研究 10巻1号

越境と地域空間

地域研究 10巻1号
著者 地域研究コンソーシアム『地域研究』編集委員会
ジャンル 社会
人類学
歴史・地理
政治・政治哲学・法学
地域研究
シリーズ 地域研究
出版年月日 2010/02/01
ISBN 9784812210017
判型・ページ数 A5・208ページ
定価 2,640円(本体2,400円+税)
在庫 品切れ・重版未定
この本に関するお問い合わせ、感想
 

目次

【特集】越境と地域空間―ミクロ・リージョンをとらえる
[特集にあたって]越境者とミクロ・リージョンの創出
     (王柳蘭/京都大学地域研究統合情報センター・日本学術振興会RPD)

第I部 コミュニケーションと地域の接合
○ミクロ・リージョンとしての移民社会と「本国」―「場」の生成による地域(園田節子/神戸女子大学)
○「移動」が生み出す地域主義―今日のチベット社会にみるミクロ・リージョナリズムと汎チベット主義
     (山田孝子/京都大学大学院人間・環境学研究科)
○ムスリム・アイデンティティの再構築と越境空間の生成
     ―在北タイ中国系雲南系ムスリムと故地とのつながり(王柳蘭)

第II部 越境の論理と秩序
○再生/越境する寺院ネットワークが支えるボン教の復興―中国四川省、シャルコク地方の事例を中心に
     (小西賢吾/京都大学大学院人間・環境学研究科院生)
○東北タイにおける女性の「出稼ぎ」と母役割―送り出し地域からみたグローバル化時代の移動の動態
     (木曽恵子/東北大学東北アジア研究センター)
○マニラにおけるフィリピン・ムスリムの婚姻実践とマリッジ・スケープ
     (渡邉暁子/東洋大学社会学部)
○ラオス・ルアンパバーンのベトナム人―度重なる政変下におけるミクロ・リージョンの創出と維持
     (比留間洋一/静岡県立大学大学院国際関係学研究科)
○越境を支える制度と実践―北ラオス村落社会における出家行動の変遷と〈地域〉の再編
     (吉田香世子/京都大学地域研究統合情報センター研究員)

【論文】ミサイル防衛とグリーンランド―「チューレ問題」から「イガリク協定」締結へ
     (高橋美野梨/筑波大学大学院人文社会科学研究科博士課程)

このページのトップへ

内容説明

【特集 越境と地域空間――ミクロ・リージョンをとらえる】

ひとの移動や移住による動態的・多層的な地域の境界や範囲をどう捉え、近代そして現代における人間社会のあり方をどう把握するか。「ミクロ・リージョン」――本特集では「多様な主体が相互行為によって生成していく、政治・経済・文化・社会的な場や空間的広がり」を指す、この概念を用いつつ、アジアにおける越境と地域の関係性を多方向から読み解いていく。

このページのトップへ