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〈道〉と境界域

森と海の社会史

〈道〉と境界域
著者 田中 きく代
阿河 雄二郎
ジャンル 歴史・地理
出版年月日 2007/04/01
ISBN 9784812207321
判型・ページ数 A5・314ページ
定価 4,180円(本体3,800円+税)
在庫 在庫あり
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目次

第I部 森の世界がつくる〈道〉
 第1章 森と獲物の領有をめぐって
     ―近世フランスにおける狩猟権と狩猟慣行 阿河雄二郎
 第2章 森のイコノロジー―ブルゴーニュのタピスリーに描かれた森 加藤哲弘
 第3章 森の〈道〉からの来訪者―外来者をめぐるフォークロア

第II部 ものと情報をつなぐ海と陸の〈道〉
 第4章 近世海運ルートと文学の〈道〉
     ―西鶴文学の情報ルーツ 森田雅也
 第5章 水路網が結ぶ〈道〉
     ―近代フランス新・交通革命の担い手としての舟運 市川文彦
 第6章 海の聖人を訪ねる〈道〉
     ―ポルトラーノ史料にみる聖ニコラオスの島 中谷功治
 第7章 内陸の交易路
     ―16~17世紀ポーランドにおける毛皮・肉牛取引から 藤井和夫

第III部 「境界」経験による再生の〈道〉
 第8章 近代フランスに誕生したカトリック巡礼
     ―聖地ルルド、リジューそしてパリ 荻野昌弘
 第9章 越境する演劇 永田彰三
 第10章 戦争の記憶をたどる〈道〉
     ―ナチ強制収容所をめぐるドイツ人社会の体験から 飯田収治

第IV部 権力と威信の通り〈道〉
 第11章 王権が行く〈道〉
     ―プトレマイオス朝の祭典文化とディオニソスのテクニタイ 波部雄一郎
 第12章 旅する裁判所―巡回陪審裁判制度成立史素描 深尾裕造
 第13章 公道の民主主義―19世紀アメリカの政治文化とパレード 田中きく代

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内容説明

人びとを結びつけると同時に異界との接点ともなる道。森や海を渡る道は、とくに境界域としての特色を際だたせる。この中間領域の役割を問い、対立や緊張関係をときほぐす可能性を探る。

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