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酒を食べる

エチオピア・デラシャを事例として

酒を食べる

地球上には、酒を主食とする文化が存在する。集団の維持に正しい判断がされるのか、混乱や間違いは起きないか、彼らの食と文化に迫る

著者 砂野 唯
ジャンル 人類学
地域研究
出版年月日 2019/03/30
ISBN 9784812218273
判型・ページ数 A5・232ページ
定価 5,280円(本体4,800円+税)
在庫 在庫あり
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目次

■序 章 食べ物である酒との出会い
 1 デラシェ地域をフィールドにするまで
 2 デラシェという地域
 3 調査村を探す
 4 酒を食べる生活
 5 酒が主食
 6 パルショータを飲めない!8
 7 酒を食べる人びと
 8 酒を食べる文化―ネパール編
 9 酒の起源
 10 飲酒の目的
 11 酒を食べる文化


■第1章 食べる酒パルショータのつくり方
 1 パルショータのつくり方
 2 パルショータと地域性
 3 ネッチ・チャガとカララのつくり方
 4 シュッカで起っている現象
 5 酸性条件下での耐酸性酵母の選抜と増殖
 6 風味の生成
 7 労働時間の短縮
 8 おいしいパルショータをつくる秘訣
 9 エチオピアの発酵食品との関係

■第2章 酒を主食にする食文化
 1 パルショータ大好き
 2 酒であればよいというわけではない
 3 酒が食事の食生活
 4 子どもだってパルショータを飲む
 5 そんなに飲んで大丈夫なのか?

■第3章 パルショータの栄養価
 1 タンパク質・アミノ酸を摂ることの大切さ
 2 必要なエネルギーを満たす酒はどれか
 3 発酵による栄養価の向上

■第4章 デラシェ地域の農業
 1 作物について
 2 村の景観
 3 畑の土壌の母材
 4 畑の土壌の性質
 5 農地開拓の歴史
 6 地勢を生かした畑づくり

■第5章 モロコシを保存する地下貯蔵穴ポロタ
 1 アフリカの穀物貯蔵庫の問題点
 2 ポロタがつくられる場所
 3 ポロタの形状
 4 世界の地下貯蔵穴
 5 ポロタ内の温度と湿度
 6 害虫が死ぬほど薄い空気
 7 種子休眠を導く高濃度の二酸化炭素
 8 モロコシを長期貯蔵する理由
 9 デラシャの穀物の使い方
 10 ポロタを所有することが重要な社会
 11 ポロタの欠点と酒づくり

■終 章
 1 酒を食べるとは
 2 生産性
 3 貯蔵性
 4 嗜好性・安定性
 5 安全性
 6 栄養供給
 7 パルショータの行方

あとがき
索  引
引用文献

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内容説明

エチオピアのデラシャーは、酒を主食として生活している。集団の維持に正しい判断がなされるのか、混乱や間違いは起きないのか。酒を主食とする理由はなにか。
判断力の低下や感情の高揚、さらには酩酊さえ伴う「飲酒」が日常生活の中心をなす集団の生活に迫り、彼らの食と文化のありようを描きだす。
カラー口絵8頁。

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