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石干見の文化誌

遺産化する伝統漁法

石干見の文化誌

沿岸部に石などを積み、潮の満ち引きを利用した伝統漁法、石干見。この構造や利用形態、地域文化、保全と活用を調査・記録した研究書

著者 田和 正孝
ジャンル 人類学
民俗・文化
歴史・地理
環境
出版年月日 2019/01/31
ISBN 9784812218020
判型・ページ数 A5・288ページ
定価 5,280円(本体4,800円+税)
在庫 在庫あり
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目次

はじめに

■第Ⅰ部 日本の石干見
第一章 石干見研究の系譜
第二章 石干見研究の問題群:研究の可能性
第三章 石干見の呼称に関する考察
第四章 島原半島の石干見(スクイ)漁業
第五章 開口型の石干見:その技術と漁業活動

■第Ⅱ部 台湾の石滬
第六章 台湾における石滬研究史
第七章 1910年代の台湾本島における石滬漁業
第八章 澎湖列島北部における石滬の利用と所有:1910年代の漁業権免許申請資料の分析を通じて

■第Ⅲ部 新たな石干見研究に向けて
第九章 大西洋沿岸域における石干見研究の現在
第十章 石干見の文化誌:さらなる可能性を求めて

おわりに

[内容詳細]
石干見(いしひび)とは、沿岸部に石や岩などを積んで構築する大型の定置漁具で、潮の満ち引きを利用して石干見内の魚群を道具や手づかみで漁獲する。かつては世界中で見られたが、開発による干潟の消失や漁獲量の多い漁船漁業の隆盛などにより多くが失われた。しかし近年、国内外で保全と復元に向けての動きが見られ、環境教育のツールや生物多様性を育むシンボルとして脚光を浴び、先住民の漁撈文化としてデータベース化が進んでいる。一方でまだ停滞している研究・課題も多い。このような現状を踏まえながら、日本と台湾を中心とした石干見の構造や利用形態、これを有する地域文化、そして今後の保全と活用について調査・記録した貴重な資料価値をもつ研究書である。

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内容説明

石干見とは、沿岸部に石などを積み、潮の満ち引きを利用して魚を獲るという今や失われつつある伝統漁法である。日本と台湾を中心として、石干見の構造や利用形態、これを有する地域文化、そして今後の保全と活用などを調査・記録した貴重な資料価値をもつ研究書。

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