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ヤスパース 交わりとしての思惟

暗号思想と交わり思想

ヤスパース 交わりとしての思惟

現代における実存のあり方と意味を、「交わり」「暗号」というキーワードから、ヤスパース哲学に読み解く。

著者 布施 圭司
ジャンル 哲学・論理学・思想
出版年月日 2016/04/25
ISBN 9784812215524
判型・ページ数 A5・336ページ
定価 本体5,500円+税
在庫 在庫あり
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目次

第一章 ヤスパースにおける「実存」の概念と内実――キェルケゴールとの比較

 1 ヤスパースのキェルケゴールへの評価
 2 キリストの模倣――キェルケゴールにおける実存
 3 現実における暗号解読――ヤスパースにおける実存
 4 両者における現実の意義

第二章 「思惟の思惟」としての哲学的論理学と「交わりへの信仰」としての哲学的信仰

 1 哲学的論理学と哲学的信仰の概観
 2 ヤスパースの哲学的論理学としての包越者論
 3 実存の信仰としての哲学的信仰――思惟を伴う信仰
 4 哲学的論理学と哲学的信仰の関係

第三章 暗号思想の展開

第一節 『哲学』における「可能性なき絶対的現実」としての「暗号」
 1 『哲学』第三巻『形而上学』について
 2 暗号の規定と暗号の三つの種類
 3 暗号の諸特徴
 4 実存の「想像」
 5 挫折の暗号と暗号の動的構造
 6 暗号思想の意義とさらなる問題
第二節 『真理について』における「暗号」――内在者における真理への運動
 1 道としての真理の完結――理性、愛、暗号
 2 暗号の概念的規定
 3 開放性と暗号
 4 真の統一への開放
第三節 『啓示に面しての哲学的信仰』における「暗号」の闘争と暗号からの超出
 1 「哲学すること」の意義の強調
 2 暗号の闘争
 3 暗号と包越者論の根本知
 4 全ての暗号の彼岸――超越者そのものの思惟
 5 暗号思想の展開

第四章 交わり思想の展開

第一節 『哲学』における実存の規定としての「交わり」
 1 『哲学』における「理性」
 2 交わりの諸様態
 3 実存的交わりの特徴
 4 『哲学』における「暗号」と「交わり」
第二節『真理について』における「理性」と「交わり」――交わりの非完結性と超越者
 1 『真理について』における「理性」
 2 交わりとしての認識
 3 超越者への開放性
 4 『真理について』における「暗号」と「交わり」
第三節 『啓示に面しての哲学的信仰』における「哲学的信仰」と「啓示信仰」の「交わり」――思惟と啓示
 1 高次の信仰としての哲学的信仰
 2 暗号と啓示――啓示の暗号化という提案
 3 哲学的信仰と啓示信仰の一致の不可能性と交わりの追求
 4 暗号と交わりと思惟

第五章 「交わりとしての思惟」に関する他の思想との比較

第一節 カントにおける「共通感覚」とヤスパースにおける「交わり」
 1 想像と理性の問題
 2 カントにおける共通感覚
 3 カントとヤスパースの比較
第二節 「非対象的思惟」――キェルケゴールの「逆説」、東洋思想の「レンマ」、ヤスパースの「超越する思惟」としての理性――
 1 非対象的なものに関わる思惟
 2 「理性的非論理」――『理性と実存』における超越する思惟の提示
 3 キェルケゴールにおける逆説
 4 レンマの考え方
 5 三者における非対象的思惟の比較
 第三節 田辺元における対他関係とヤスパースにおける「交わり」
 1 田辺における対他関係
 2 「種の論理」期における対他関係
 3 『懺悔道としての哲学』の時期における対他関係
 4 田辺晩年に おける対他関係――死の哲学と実存協同
 5 田辺とヤスパースの比較

 結 び
 ヤスパースの著作と暗号

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内容説明

現代において、私が「実在」するとはどういうことなのか。他者との「交わり」、超越者の「暗号」という概念をキーワードにヤスパースの哲学を読み解く。

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