グローバル化と文化の境界
多様性をマネジメントするヨーロッパの挑戦
グローバル化によって大きく変わる「境界」。近代のグローバル化の口火となり、今また壮大な実験を試みるヨーロッパから学ぶものとは
著者 | 竹中 克行 編著 |
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ジャンル | 哲学・論理学・思想 民俗・文化 歴史・地理 政治・政治哲学・法学 |
出版年月日 | 2015/03/20 |
ISBN | 9784812215029 |
判型・ページ数 | A5・256ページ |
定価 | 3,630円(本体3,300円+税) |
在庫 | 在庫あり |
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目次
第1章 EUが描くヨーロッパ像――政治経済の枠組みの視点から
第2章 連邦制の動態と政治・文化の境界――ドイツとベルギーの比較において
第3章 地中海サルデーニャに積層する時間――開かれたロカリティがおりなす都市的世界
第4章 規範の交錯するバルト海――エストニアとラトヴィアの「国民」
第5章 文化の仲介者たち――スペインにおける公共サービスの実践と課題
第6章 多文化共生の土壌を育む教育――日本に暮らす外国人の子どもたちとの学びから
第7章 ラテンアメリカとヨーロッパ――国境線を越えた「グアダルーペの聖母」
第8章 アフリカとヨーロッパ――人種主義と収奪の諸世紀を越えて
第9章 移民の墓場と化す地中海――ヨーロッパに求められる応答責任
第10章 和平合意後の北アイルランド――変わりゆくコミュニティ間の境界
第11章 市民社会を鍛える政治の模索――フランスの近隣民主主義
第12章 自決を求めるカタルーニャの背景――それは民族の相克か?
終 章 多文化共生の将来――日本とヨーロッパの経験から
内容説明
グローバル化の進む現代、ボーダーレス化も広がる一方で、国益の主張の高まりや世界各地に広がる「外国人街」など、境界の鮮明化や新たな境界が生まれている。そのなかでヨーロッパはEUやユーロという壮大な実験を試みた。そこから学ぶべきものとは。