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人は火山に何を見るのか

環境と記憶/歴史

人は火山に何を見るのか

阪神・淡路大震災から20年のあいだ、災害を契機に書かれた文章を読み解き、環境史の可能性を提示する。

著者 寺田 匡宏
ジャンル 社会
環境
シリーズ 地球研叢書
出版年月日 2015/03/31
ISBN 9784812215081
判型・ページ数 4-6・208ページ
定価 2,750円(本体2,500円+税)
在庫 品切れ・重版未定
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目次

ユクスキュル、アガンベン、アンソロポシーン――少し長めのまえがき

第1章 地震のあとのドキュメント
     街がわれわれのものであるために 長田弘『小道の収集』
     精神史としての震災後二年間 野口武彦『安政江戸地震』他
     神戸を歩いて見えたこと――震災から七年 村上春樹『神戸まで歩く』他
     人は火山に何を見るのか 池澤夏樹『真昼のプリニウス』

第2章 homo narrans 人は語る
     悲劇と災厄 長井真理『内省の構造』
     リアリティの構造 木村敏『偶然性の精神病理』他
     トラウマ・過去・歴史 高橋哲哉『証言のポリティクス』他
     反・語り部論 折口信夫『国文学の発生』他
     語りの消失 ゼーバルト『アウステルリッツ』

第3章 森のなかで、都市のなかで、夢のなかで、記憶する
     民衆と記憶 サラザール『グアテマラある天使の記憶』
     詩人の地球の歩き方 佐々木幹郎『やわらかく、壊れる』
     落とされた記憶の行方 目取真俊『魂込め』
     影絵の都市――カンボジア・プノンペン リティ・パン『抹殺』
     目とカメラ 王文『鉄西区』
     生理としての九・一一テロ リービ英雄『千々にくだけて』
     いまアメリカでは――「テロ後」のミュージアム展示について
     内発的発展論と記憶 鶴見和子『内発的発展論』

第4章 まだ見ぬ環境の〈新しい学〉へ
     記憶と思考の非=時間 細見和之『言葉と記憶』
     環境・過去・人間 菅原和孝『感情の猿=人』
     個別性と全体 『伊谷純一郎著作集』

読むことの共同体――あとがきにかえて
     須賀敦子『コルシア書店の仲間たち』

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内容説明

みずからは語りえぬ環境を、人はどう語ってきたか。
阪神・淡路大震災から20年のあいだ、災害を契機に書かれた文章を読み解き、環境史の可能性を提示する。

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