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法思想史の新たな水脈

私法の源流へ

法思想史の新たな水脈

ヨーロッパ私法の源流をダイナミックに解き明かした筏津法思想史を多面的に再評価する。

著者 竹下 賢
宇佐美 誠
ジャンル 政治・政治哲学・法学
出版年月日 2013/11/07
ISBN 9784812213421
判型・ページ数 A5・272ページ
定価 5,500円(本体5,000円+税)
在庫 在庫あり
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目次

第Ⅰ部 私法思想史─筏津安恕の理論をめぐって
 ドイツ近代私法学における三つの自由意思概念(筏津安恕)
 ヘーゲルにおける契約・相互承認・人倫―筏津安恕のヘーゲル研究によせて(今井広道)
 筏津法哲学の現代的意義―私法思想史を中心として(青井秀夫)

第Ⅱ部 ドイツ近代私法―思想と制度をつなぐ
 カント私法論の哲学的基礎づけ(永尾孝雄)
 モムゼン『利益論』の意義―損害差額説の確立その背景(北居 功)
 いわゆる「相続法」の成立について(佐藤啓子)

第Ⅲ部 法思想史の古典─古代から現代まで
 古代正義思想における継承と転換―ソクラテス・プラトン・アリストテレス(宇佐美誠)
 カントによる「自由の体系」の基礎づけ―啓蒙期自然法論からの哲学的転回(中野邦保)
 法理念としての国際平和―ラートブルフから恒藤恭へ(竹下 賢)

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内容説明

プーフェンドルフ・ヘーゲル・ボワソナードというフランス型契約理論の系譜の発掘と、プーフェンドルフ・ヴォルフ・カント・サヴィニーというドイツ型の系譜を再検討し、ヨーロッパ私法文化の流れをダイナミックに解き明かした筏津安恕。その研究をあらためて法思想史、法哲学、民法の研究者が位置づけ、その意義を再評価する。

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